苗床づくり
こんばんは、
やっちゃんのおっとさんです。
今年のお米づくりのための準備を始めました。
まずは苗床づくりです。
苗床とは、文字通り苗の床です。
稲の種もみを土に蒔いて、温度やら水分を管理しながら
苗をある程度育てて田んぼに植え付ける(田植え)
まではここ苗床で大事に育ててやります。
うちでは去年採っておいた稲の種もみを
苗箱に蒔いて苗を自分で育てるんです。
自然農法では清浄な土地で育った稲の種もみは
その土地に適応していく。
そして、自家採種して麦や大豆などは栽培しないで
お米だけを同じ土地で連作することで
種や土が本来持っている能力が発揮されるという考えがあります。
ちなみに一般の農家さんでは農協さんで苗を買うか、
種もみを購入して苗を育てるかだと思います。
それだと、どこの土地で育った種かわからないですし
肥料で育てた稲は肥料を栄養とすることはできても、土の栄養を
吸収する機能が衰えてしまっているのではないかと思います。
種まきの様子や、苗を育てている様子は
5月ごろ詳しくご報告させていただきますね。
まだ表面がデコボコしていますが
もう少し平らにならしてから
種まきした苗箱を200箱ぐらいここに並べます。
農家さんによって色々な方法がありますが、
うちは苗箱が少し水に浸かった状態を保つようにしたいので
水が引ける構造と、水はけが良くなるように
両脇に溝を設けてみました。
ところで、溝を掘っているとモグラの穴があちこちに見つかりました。
苗床に水入れるときにモグラの穴から水が漏れてしまっては困ります。
モグラの穴は土で塞げばいいのですが、
塞いでもまた違うところに穴をあけられても困ります。
そこで罠を仕掛けてモグラ退治に挑戦することに。
モグラ捕獲器です。
ひと昔前のブリキ製のものと最近のプラスチック製の物と合わせて
4つをモグラの通り道と思われる所に仕掛けます。
この後、土をかぶせてセット完了です。
モグラは通り道をいくつも持っているそうで、
罠を仕掛けた場所が本道であれば良いのですが
支道だとたまにしかそこを通らないようです。
なのでしばらく様子見です。
モグラの穴で思い出したのですが、
自然農法を始めた最初の年、
ある日 やっちゃんから
「隣の田んぼから水が結構な勢いで漏れてるよ。
わたしでは対応は無理っ!」
との電話を受け、一刻も早く水漏れを直さなきゃと
あわてて会社を早退して家に帰り
スコップもって田んぼに駆け付けたことがありました。
その水漏れの原因がモグラだったのです。
畔ひとつ隔てた隣の田んぼはバンバン肥料やら農薬使ってる田んぼだったので、
その水がうちの田んぼに入ってもらっては困まります。
会社を早退してまで?
と思われる方があるかもしれませんが
自然農法をおこなっていると田んぼの事や稲の事が
本当に大切で愛おしくなってくるものなんです。